7月7日に実施致しました『京浜島リサイクルセンター工場見学会』に参加頂いた一丁目在住の会員、西牧重次朗さまよりレポートを寄せていただきましたので紹介します。西牧重次朗さまありがとうございました。
京浜島リサイクル工場見学会に参加して
先日、柿の木坂町会主催の『京浜島リサイクルセンター工場見学会』に参加させていただきました。
当日は目黒通り沿いの集合場所からバスに乗車。コロナ禍の前は町会ではこのようなイベントを毎年行なっていたようですが、今回の見学会からリオープンとのことで私にとっても初参加です。参加者は20名程度、やはり平日ということで年配の方が多い印象でした。同じ町内とはいえ、半数以上の方とはたぶん初対面でしたが、移動の車中では小杉会長の進行で自己紹介を行い、すぐ近所の方がいらっしゃることもわかるなど、和やかな雰囲気にしていただきました。
さて、見学先のリサイクル工場は、品川運輸(株)さんの産廃中間処理施設京浜島リサイクルセンター・リバース2002。ここでは、目黒区全域で収集されたペットボトルとプラスチックを再資源化するための前工程として、選別/破砕/圧縮/梱包という中間処理を担っていただいています。と書いてみても、なかなかイメージはわかないと思います。
まさに百聞は一見に如かず、それが今回の見学会の意義であったと思います。
収集車で運び込まれた廃ペットボトル類をベルトコンベアの流れ作業で処理していくのですが、人手での作業工程も多く、特に異物を取り除く選別作業は人海戦術にならざるを得ないようでした。施設の構造上、全館冷房とはいかないセンター内で目視、手作業での異物除去は大変な重労働で本当に頭が下がりました。もう少し効率化、システム化する余地がないのかなと思いつつ、考えてみれば、ペットボトルを出す側の私たちすべてがもう少し意識を高めてルールを守れば、そもそもこの工程自体が不要になることに気がつきました。
担当者の方は「目黒区から出される廃プラは比較的異物混入は少ない」とコメントされていましたが、素人の私が見てもまだまだ大いに改善余地があるように思えます。私自身、今後は分別ルールをよく理解して、余計な作業を生じさせないようにしなければいけないと強く感じました。
この関係で気になったのは、担当者の方が区の監査(成果物の梱包パッケージに異物が残留していないか等の品質チェックと思われます)を気にしていたこと。もちろん、委託者として履行状況の確認は必要な仕事ですが、それ以前の問題として、わかりやすく分別ルールを周知し、それを常識化して、区民すべてに実践させることができれば、委託費用=税金の節減にもつながります。目黒区には、今回のプラスチック資源回収のリニューアルを機に、ペットボトルを含めた廃棄物を出す側である区民の意識を変えるための取り組みをいままで以上に推進していただくことを期待したいと思います。(もちろん、各家庭レベル、町内会レベルでもできることはいろいろありまず)
リサイクル工場からの帰途、羽田空港での昼食等参加者のコミュニケーションを深める時間もあり、今回この見学会を企画していただいた小杉会長をはじめ事務局の皆様には大変感謝しております。
西牧重次朗